わたしの善通寺


作家名 樋笠 幸三
画材 アクリル絵具・白墨
設置場所
香川県善通寺市文京町二丁目1-1
善通寺市役所
作家コメント 黒板アートの製作にあたって八十才という峠に立ち手・足・肩が動かし辛くなった今、日常生活が不自由なばかりか、七十年近く続けてきた筆をとるのも億劫な日々である。そんな時に、善通寺市商工観光課より“善通寺市を描く絵画展”への黒板アートへの出品依頼があった。
私は、総本山善通寺のお膝元である門前の赤門筋に生をうけて、お寺の境内が幼小時期の結構な遊び場所だった。否応なく快く引き受けた。
体の不自由さを、以前からサポートをしてくれる“Team HIGASA”のメンバーが制作に立ち会ってできあがったのが今回の作品である。
善通寺をイメージした五重塔・五岳山・境内そして総本山善通寺のご詠歌など描いた。
弘法大師〈空海〉の生誕地で、空海は書の三筆(平安時代)であり、自分も幼小時より書(墨)の世界で己を研讃してきた今の自分を重ね合わして、奇しくもご縁を感じるのである。

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