香色山は総本山善通寺の裏にあるお椀をふせたような山です。標高153.2m。頂上には「佐伯直遠祖坐神」と刻んだ石廟があり、傍らに京極家の寄進である不動明王と愛染明王の石像が並んでいます。石像の背面には、江戸時代にこの場所で経塚(きょうづか)が発見された際の記録が克明に記されています。また、物事に動じない心を授け、無病息災、減罪の功徳があるという「阿閦如来(あしゅくにょらい)」の石仏が見守っています。弥生時代の石棺墓群とともに、複数の経塚が確認されています。特に1号経塚は平安時代後期のもので、全国で唯一の上下2段構造(2世代用)であることが判明し、県の史跡に指定されました。
山頂からの眺めはすばらしく、展望所からは善通寺市街や丸亀平野、瀬戸内海の島々まで見渡すことができます。
香色山
市街地に一番近い善通寺の裏山