総本山善通寺の駐車場前の五智院を出発点として、四国八十八箇所霊場をなぞるミニ遍路です。天正14(1586)年、九州の島津氏と豊臣秀吉の命を受けた四国勢が豊後戸次川(ぶんごへつぎがわ)で戦い、仙石秀久の無謀な戦略により大勢が犠牲となりました。それから二百余年を経た江戸時代の寛政10(1798)年に、「戸次川の戦い」の犠牲者を悼む意味もあり、一寺一仏の石像が香色山の山裾に完成したといわれています。
ミニ遍路は、第1番札所(五智院)のお堂で釈迦如来を拝んだ後、山裾の石仏をたどりながら進みます。54番と67番の前に休憩スポットがあり、79番の前から大師お杖の水の閼伽井(あかい)へと降りていく道もあります。
現在も、多くの人が1周約1,600mの山道を歩いて日々の体力づくりに励んでおり、五智院の前には3,000日以上歩いた方々の名札が掛けられています。1番から88番までの石仏を拝みながら自分のペースで巡ってみてください。
登山口について
総本山善通寺駐車場の前、五智院北側に登山口あり。(登山口から山頂まで徒歩約20分)
五智院から周回するコースもあり。